マクドナルドの何が悪いのか?

マクドナルドは、楽しく食べられる場所、環境にやさしい企業というイメージを、 莫大な宣伝を行うことによって人々にうえつけようとしている。 子供たちは無料(?)でもらうおもちゃやキャラクターグッズほしさに、 親を引っ張ってマクドナルドへ行きたがる。しかし、ロナルドマクド ナルドの微笑みの裏には別の顔が隠されているのだ。マクドナルドは 金儲け第一主義であらゆる手段で利益をあげることを目的としている。


貧しい人々を飢えさせている

何百万人という人々が飢えに苦しんでいるにも関わらず、貧しい国々の 多くの土地は西側諸国の食肉の為の家畜養成、またその家畜のえさになる 穀物の栽培に利用されている。マクドナルドは絶えず肉製品の宣伝をし、 人々に必要以上の肉を食べることを助長し、その結果、食料資源の無駄使い をしている。というのは、2100万トンの肉を生産するためには、 1億4千5百万トンの穀物が家畜のえさになっている。この量は、 仮にイギリスの全人口が菜食主義者であったとしても、それを 自給自足でまかなえてしまうのだ。

地球の環境を破壊している

地球上でもっとも美しい森林が多国籍企業によって急激に破壊されている。 ある地域では熱帯雨林が伐採され、そこに牧場が作られる。マクドナルドは そこで養成される牛の肉を使用していることをついに自供した。また、 多国籍企業と下請け業の飼育場の利用によって地域住民は追い出され、 新しい土地に住むため、木をさらに切るはめになる。マクドナルドは世界 で最も多くの牛肉を消費している企業だ。牛肉産業のために家畜を育てる ことはメタンを発生させ、地球温暖化の危機の主な原因のひとつとなっている。 またマクドナルドは毎年何千トンものの不必要な過剰包装で街を散乱させ、 道路を汚している。

人々の健康を害している

マクドナルドの食べ物はヘルシーという宣伝を行っているが実のところ高脂肪、 多量の糖、塩分が使われており、繊維質、ビタミンはほとんど 含まれていないに等しい。この種の食生活を続けれることは、 心臓病、ガン、糖尿病など様々な病気に関連する。そのうえ、 多くの添加物が含まれており、それらのいくつかは健康に害を及ぼし、 子供には過剰の刺激を与える可能性もある。食中毒の大半は食肉が原因で あることを忘れてはならない。1991年にマクドナルドが原因でイギリスで 食中毒が発生し、そのうちの何人かは腎臓の機能が失われる重病(O157) になった。

動物を屠殺している

ハンバーガーチェーンのメニューは何百万もの動物の虐待と屠殺から 成り立っている。ほとんどの動物は、新鮮な空気、太陽、そして動く 自由もなく集中飼育されている。動物の屠殺は野蛮であり、 人情のある殺しなどない。我々は肉を食べるか食べないかは選択できるが、 イギリスで食肉のために殺される7億5千万もの動物には選択のよちはない。

労働者を搾取している

ハンバーガーチェーン店で働く人々は底賃金だ。マクドナルドでは、 非常に長い時間働いても残業手当は支給されない。高利益を維持し経費 を押さえなければならないプレッシャーのため、最低人員が雇われる。 そのため、労働者は非常に忙しく働かなければならず、それが事故に つながる。特に火傷は多い。労働者のほとんどは仕事の選択肢が少なかった 人々で搾取されることも受け入れざるを得ない。当然のように マクドナルドでは労働者の入れ替わりが激しく、組合を組織し、 労働条件を改善するのは実際に不可能である。もとより労働組合に 反対しているマクドナルドに有利な状況である。

検閲と「マックライベル」

マクドナルドへの批判は、広範囲にわたる観点より様々な人々や団体から 出されている。1980年代中頃にロンドングリーンピースはこれらの批判 を統括し、 10月16日を Annual World Day of Action Against McDonalds (世界マクドナルド抗議行動日)とし毎年この日には世界中でデモが 行われている。しかし、年間10億ドル以上のお金を宣伝に費やしている マクドナルドはこれらの抗議者に対し法的措置を仄めかし行動 キャンペーンを封じようとしている。多くの場合、抗議者は十分な 裁判費用がないため、法廷で戦うことを断念さぜるをえない。しかし、 1994年にはマクドナルドから名誉毀損で訴えられた ロンドングリーンピースのヘレン・スティールとディブ・モリス の2人は最高裁判所でMcLibel(マック名誉毀損)という名の裁判で 戦いはじめた。通常彼らのような貧困者が訴えられた場合、 国から弁護料が与えられるものだが、このような種類の裁判では 支給されず、無収入の環境活動家である当人は自分自身で弁護して 行くしかない。マクドナルドは多くの事柄を隠蔽しており、 様々な関連資料の情報公開も拒んでいる。さらに彼らは、 この裁判は一般の人々にとって "複雑すぎる”と裁判官に訴え、 ヘレンとディブは陪審員の前で戦う権利を拒まれた。このように とても不利な立場に置かれているにもかかわらず、ヘレンと ディブはマクドナルドの真相を明らかにすることを確信している。 年商24億ドルにのぼる巨大マクドナルドに対する抗議行動は今も 続いている。これら抗議者の「言論の自由」を尊重し、 巨大圧力に立ち向かうことは大変重要なことである。

あなたにできること

私たちの生活、そして地球を支配している組織や権力を握っている 人々に対し、一緒に戦うことにより、私たちは搾取のない社会を 築くことができるのだ。友人、家族、同僚、隣人とこの問題について 話してみて下さい。そしてこのチラシをコピーして、 できるだけ多くの人々に配布して下さい。


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